下塗り材の選定と乾燥時間

 

サイディング塗装工事の依頼を受けて現場調査に向かいました。

 

現場の第一印象は、

《えっ?この家?塗り替え後そんな年数たってないだろ?》

でしたが、施主様にお会いして、

施主様「五年前に塗装工事業者に依頼しました。こちらの面は全く問題ないのですが、裏の面を見て欲しい」

と言われ、見にいくと酷さに驚きました。

 

 

 

この状況は、当社で依頼を受けた現場の過去のワースト3に入るくらいの酷さです。

この状態が西面40㎡の内30%くらいまばらに起きていました。

3面は全く問題ないのに西面だけこの状況に考えられる事は、

1 下塗り材の選定

塗装前の塗膜がどの様な状態かによって、水性か溶剤か選びます。この現場は塗り替え当時サイディング壁の1回目の塗装だったらしく既存塗膜は良好です。

ですが、サイディングによっては溶剤下塗りで溶かす物も稀にあるので、試し塗りで確認は必要です。

この現場は問題なかったので、4面溶剤下塗りで施工したのでしょう。

下塗り材の選定は問題無いと思います。

余談ですが最近だと1回塗り替え工事入った10年後2回目の塗装工事依頼もあります。その様な時は溶剤下塗り材が良くない時があるので、水性下塗り材を使用します。

 

2  下塗り材の乾燥時間

西面以外全く問題無いと言うことは、西面だけ下塗りの乾燥が不十分で中塗り上塗りを施工してしまったと考えます。下塗り乾燥が不十分で中塗り上塗りでフタをしてしまった事で、揮発しきれていない溶剤が、上塗りの揮発膨れを起こします。膨れた塗膜が破れ雨で漏水し苔、カビを塗膜の中で繁殖させサイディングを痛め、腐らせる。

この状況は、塗膜後半年くらいで始まり5年かけてこの様な状態にまでなってしまったと考えます。

外壁の塗装(木部・鉄部は除く)が、1年で剥がれる事は施工に問題がなければありえない事です。施工業者にすぐ連絡をして対処させれば、この様な状態(下記写真)になる前に防げていた事です。

 

塗装では、完全に直せません。幸いサイディング中の柱、梁まで腐ってなかった事で、施主様と相談をし、サイディング交換すると高額になる事からこれ以上腐食が進行しない様に不良塗膜は完全に除去して、隙間にはシールで補強して、塗装をしました。


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